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治療法の評価アレルギーと一言で言いましても、作用機序の違いでT型からW型(X型もあるみたいだけど・・・)に分類されています。
有名なのは花粉症、蕁麻疹で代表されるT型アレルギーでしょうか。アトピーはT型とW型の混合型です。以下にアレルギーの種類と その作用機序、代表的疾患を書きましたのでごらんあれ。
T型アレルギーはIgEが関与することで引き起こされるアレルギーである。
IgEはTh2が産生するIL-4、IL-13に よりB細胞がIgE産生細胞へと分化することで産生され、肥満細胞、好塩基球のFcεRT(好酸球のFcεRUは低親和性のためここに含めない)に結合 し、そこにアレルゲンが結合するとFcεRTが凝集し、 ヒスタミン、ロイコトリエンC4、PAF、好酸球走化因子らが分泌(脱顆粒)され、アレルギー症状が発現します。なお、IL-4、IL-13は肥満細胞 好塩基球、好酸球からも産生されることが知られている。
ヒスタミンによる血管透過性亢進や血管拡張、かゆみなどは数時間もすれば引いてくるため即時型アレルギーと呼ばれる。ただし、花粉など常に 抗原と接している状態だとヒスタミンが出続ける状態になるために数時間しても引かない場合もあります。
FcεRTは単量体IgEが結合することでFcεRTが安定化し、肥満細胞表面のFcεRTの発現が20〜30倍増強、 すなわち、アレルゲン刺激に対する感受性が亢進する。
また、肥満細胞の活性化には肥満細胞が単にIgEに結合するのだけでなく、二つ以上のFcεRIが架橋されることが必要である。
神経ペプチドやCRHのようなIgE非特異的にケミカルメディエーターが遊離するメカニズムも存在するため、I型のみとはいきませんが 、T型を含むという意味でとってください。
a)気管支喘息
肥満細胞、好塩基球から出るLTにより、強烈な気管支収縮が起こることによる。
b)アレルギー性鼻炎(花粉症含む)
鼻粘膜の肥満細胞、好塩基球から出るヒスタミンにより、
血管拡張・血管透過性亢進→白血球遊走→むくみ(鼻づまり)、知覚反射→くしゃみ、鼻水
c)蕁麻疹
食物、刺激により皮膚の肥満細胞、好塩基球から出るヒスタミンなどが、
かゆみ、炎症を起こすことによる。
d)アトピー性皮膚炎
基本は蕁麻疹と同じだが、セラミドの不足による皮膚バリア機能の低下によるアレルゲンの進入しやすさ、Th2に偏り易い、
リンパ球の寿命が長い、MHCペプチド配列の抗原特異性などによりIgEが産生しやすい体質のせいで、その炎症が長い間継続しやすい。
+してW型アレルギーもからむ。
U型アレルギーは何らかの原因で自分の細胞表面が抗原として認識されてしまうので、自分の細胞に対する抗体(IgM、IgG)が産生され自分の細胞が攻撃される。つまり、自分の細胞表面(抗原)−抗体反応が起こってしまうと言うこと。これに関しては、補体の影響も大きい。
a)自己免疫性溶血性貧血
赤血球表面に対する抗体が原因
b)グッドバスチャー症候群
腎、肺基底膜のコラーゲンの立体構造変化で抗原が表面に現れる。
それに対する抗体が原因
c)重症筋無力症
ACh受容体に対する抗体が原因
d)橋本病
チオグロビン、ミクロソームに対する自己抗体が原因
e)パセドウ病
甲状腺刺激ホルモンレセプターに対する抗体が原因
V型アレルギーは可溶性抗原とIgGとの反応で起こるアレルギー。可溶性抗原とはU型のように細胞レベルでかつ細胞表面での話しでなく、体液に溶けている抗原自体を表すらしい。
その可溶性抗原はもちろん自分が産生するものであるので、それが抗体にやられてしまうことで、それに伴う炎症反応で攻撃を受ける。
a)関節リウマチ
可溶性抗原はリウマトイド因子
b)SLE(全身エリトマトーデス)
可溶性抗原はリウマトイド因子およびDNA
W型アレルギーは抗体が関与する体液性免疫は関係なく、T細胞、マクロファージらが関与する細胞性免疫が深く関係するアレルギーである。
W型アレルギーは、Th1細胞(ヘルパーT細胞T型)とTh2(ヘルパーT細胞U型)のどちらを介するかで2つの経路に分けて考えることができる。
Th1が関与する場合は、Th1の活性化→IL-2、IFN-γなどの産生→マクロファージや好中球、NK細胞による異物の処理の過程で起こる炎症を指しますが、 Th2が関与する場合は、Th2の活性化→IL-5の産生→好酸球による異物の処理の過程で起こる炎症、というように同じ炎症 でもその原因は異なっている。
また、このW型アレルギーは感作が成立している状態では、成立していない場合に比べて炎症の度合いが大きい。
Th1経路を経るW型アレルギーは、ツベルクリン反応を例にするとわかりいいと思う。
ツベルクリン、つまり結核菌から作られるPPD(精製蛋白誘導物質)を注射すると、Toll-like receptorを介してTh1型アレルギーが進行する。
この時、結核菌に対する感作Th1細胞が作られていると感作Th1細胞は数々 のリンホカインを放出して異物の処理を進行させるが、感作Th1細胞が作られていない(一度も結核菌に罹患していない)場合は、 現存するマクロファージや好中球による弱い処理のみでほとんど炎症は起こらない。
すなわち、ツベルクリン注射を打って赤く腫れた人は、一度結核菌に罹患したことのある人で、赤く腫れなかった人は今まで結核菌に 罹患したことがなく、結核菌に対する感作T細胞が作られていなかった人であると言える。
一方、Th2経路を経るW型アレルギーは、アトピー性皮膚炎の炎症がその代表である。 ダニ、ハウスダストなどにより感作された感作Th2細胞の出すIL-5は、即時型アレルギー(T型アレルギー)が進行した後、好酸球性炎症 を進行させ、炎症を悪化させる。
Th1/Th2バランスがTh2側に傾いているアトピー体質の人は、感作Th1細胞が作られにくく、例えツベルクリン反応陰性であっても、Th1優位 の同じ陰性の人に比べると炎症反応は緩やかである(ツベルクリン注射でかなり赤く腫れてしまった人はアレルギー体質になりにくい)。
W型アレルギーは、即時型とは違い1日とか2日の時間を要するため遅延型と言われる。
a)アトピー性皮膚炎
IgEが通常より多いため、肥満細胞、好塩基球から産生される好酸球走化性因子(LTB4、PAFなど)が多いとともに、好酸球の低親和性
IgEレセプター(FcεRU)を刺激しやすい状況となる。好酸球はこの刺激により顆粒内から主要塩基性タンパク質、酸性タンパク質、
ペルオキシダーゼ、活性酸素らを放出して細胞を傷害する。
b)ツベルクリン反応
結核にかかったことがあるか、また結核にかかっているかを調べる際使う反応でこれが陽性であれば皮膚が赤くはれ上がり
結核にかかったことがある目印となる。ツベルクリンとは結核菌から作られるPPD(精製蛋白誘導物質)を指すから、
結核にかかったことがある人は感作T細胞があるために炎症反応が起こるが、かかったことのない人は何も起こらない。
そこで、陰性のひとにBCG(牛型結核菌)をうつことで感作T細胞を作り次の結核に備えようと言うわけ。ただ、ツベルクリン自
体は感作T細胞を誘導しないのかどうかがなぞ。
c)接触性皮膚炎
塩化ピクリルら重金属、ウルシ、ゴムなどを皮膚に塗布すると、抗体は産生されず、ランゲルハンス細胞によりT細胞に提示され感作が成立、その後再度侵入したときに起こる炎症反応である。
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