アトピーとビタミンB1
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ビタミンB1

ビタミンB1はピリミジン環とチアゾール環がメチレン基で結合された構造を持ち、精製していない穀類や豚肉、豆腐など多くの食品に幅広く含まれる。

体内ではチアミンジホスホトランスフェラーゼによりリン酸化を受けて、活性型のチアミンピロリン酸となり、酸化的脱炭酸反応、トランスケトラーゼ反応(ケト基の転移反応)などの酵素反応の補酵素として作用する。

主な反応はピルビン酸の酸化的脱炭酸反応、ペントースリン酸経路でのカルボニル基転移反応など。

最近は、ビタミンB6、ビタミンB12とともに摂取することで、疼痛を緩和したり、コリンエステラーゼの作用を阻害することでアセチルコリン作用をしたりする可能性も指摘される。

ビタミンB1はビタミンB群の中では、ビタミンB2、ナイアシンと並んで不足しやすいビタミンと言われている。ビタミンB1量が多いとされている豚ひれ肉でも100g中の含有量は1mg程度ですので、加熱によって失われる量を考えると1つの食品から得られる量は非常に少ない。

また、わらびやぜんまい、貝類、鯉などの淡水魚にはビタミンB1を分解するアノイリナーゼという酵素が含まれているため、これらと同時に摂取すると吸収量が低下します。アノイリナーゼは熱によって失活するので加熱することが進められる。

一方、にら、にんにく、ねぎなどのにおいの強い野菜にはアリシンという物質が含まれ、これはビタミンB1と反応してアリチアミンを生成、吸収率がアップします。

アリチアミンは水に溶けにくく、熱によっても分解されにくいのでこれらの食材を利用することで、調理による損失を防ぐことができる。

薬剤のビタミンB1には、アノイリナーゼに分解されないアリルチアミンにヒントを得たにんにく臭を改善したフルスルチアミンや、脂溶性を高めたベンフォチアミンなどがあり、吸収率の改善が図られている。

炭水化物の多い食事では、糖代謝を薦めるためにビタミンBの必要量が増加します。アルコールも糖質の一種ですから、同様にビタミンB1の必要量を増加させる可能性があり、さらにビタミンB1の吸収も疎外するといわれている。

ビタミンB1を活性化する酵素は臓器の中でも肝臓や脳に大きなウェートを占めている。間疾患、肝機能障害がある場合は、ビタミンB1の活性化が低下する。

高カロリー輸液による中心静脈栄養では、カロリーの供給が糖質で行われるため、ビタミンB1の添加が必須となる。ビタミンB1の不足は、ピルビン酸の蓄積によるアシドーシス、脚気やウェルニッケ脳症がおこる。

フロセミドなどのループ利尿薬はビタミンB1の尿中への排泄を促進する可能性がある。


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