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一般にアトピー性皮膚炎における炎症反応は、T型アレルギー(即時型)と、それに続いて起こるW型アレルギー(遅延型)によって起こることは他の項でも述べたとおりである。

T型アレルギーを1時間後の即時相(immediate phase reaction:IPR)と24時間後の遅発相(late phase reaction:LPR)に分け、W型アレルギーを 8日後の超遅発相(very late phase reaction:vLPR)というように3つの相に分けて考えると、IPR、LPRでは主として肥満細胞が、vLRPではT細胞、好酸球が主に関与している ことがわかる。

IgE介在性3相性皮膚反応に及ぼす漢方とその他のアトピー治療薬の効果を見たデータがある。

漢方では桃核承気湯、白虎加人参湯、小青竜湯が、西洋薬ではステロイド、FK-506、シクロスポリンAがIRP、LPR、vLPR全ての相を抑制した。

四物湯、黄耆建中湯、当帰飲子はLPR及びvLPRを抑制した。

十全大捕湯はvLPRのみを抑制した。

補中益気湯、当帰芍薬散、小柴胡湯、抗アレルギー薬、抗LTC4/D4/E4薬はIPR、LPR相を抑制した。

温清飲は、LPR相のみ抑制した。

ジフェンヒドラミン等H1ブロッカーと一部の抗アレルギー薬は、IPR相のみ抑制した。

黄連解毒湯に至ってはどの相も抑制しなかった。

以上を種類の項と統合して考えると、白虎加人参湯がひどいアトピー症状には効果的なのかなと思われるが、使ったことがないのでなんともいえない。 管理人が使用したことがある黄連解毒湯、補中益気湯、当帰飲子の3種について述べると、黄連解毒湯はこのデータとは裏腹に少しは効果あるように思われる、 補中益気湯と当帰飲子はまったく効いた気がしない。まぁ、炎症と言うよりもアレルギーという観点から見ているデータだけにまだ結論を出すのは早いかと思う。


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